急激に寒くなって、調子悪いんですかね。
これを要約する能力は私にはないので、気になった記述を2つだけ。
私が読んだのは、中公クラシックス版です。
T 108頁
「第一原因は、第二原因が、それによって前者を助けるところの、第二原因の本質的な従属によって、第二原因に何かを注ぎ込むとはかぎらない」とはいったいいかなる意味であるか。これがスアレスの最初の著書『神の関与、運動、助力について』の第六章の表題の翻訳である。自分が狂気であるか、さもなくば他人を狂気にしようとの意図を持たないかぎり、全巻このような内容を持つ書物を書くことがありえようか。
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ここ読んでて、思わず吹いた。
人を揶揄するのに、こういう表現があるのかと、大変勉強になりました。
T 211頁
したがって、もしも自然が人間を平等につくったとすれば、その平等は認めるべきである。またもしも自然が人間を不平等につくったとしても、人間は平等であると考える人々は、平等の条件によらないかぎり平和状態に入ろうとはしないから、人間の平等は認めなければならない。
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「自然権によれば人間は平等だ!」みたいな、論証しようのない言い方はしないで、「平等にしといたほうがうまくいくっしょ」という考え方、とても馴染みます。
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