刑法総論・各論の一冊本。
残念ながら、総論・各論が第一部と第二部で別れています。
まあ、それが通例どおりなんですが。
小林憲太郎「ライブ講義 刑法入門」(新世社2016)
【総論・各論問題】
井田良「講義刑法学・総論 第2版」(有斐閣2018)
井田良「講義刑法学・各論 第2版」(有斐閣2020)
本文240頁程度で、しかも判例が長々と引用されているので、実際のボリュームはもっと少なめ。
これまでの小林先生の著書と比べると、かなり読みやすくなっています。
頭のいい人が、ちゃんと我々一般人にレベルをあわせて記述してくれると、とてもわかり易くなるという一例。
抽象論・具体例の比率が、従前8:2だったのが2:8に逆転したくらいの印象。
(※あくまで個人の感想です)
が、やはり説明不足感は否めない。
入門書ポジションなんだから、判例の長々とした引用を減らして、説明をさらに丁寧にしたほうがいい気がします。
ご自身でも判例集出されているところですし、詳しくはそちら、で済ませられる。
小林憲太郎「重要判例集 刑法総論 第2版」(新世社2022)
あるいは、判例と正面から格闘した、こんな本もあるわけですし。
小林憲太郎「刑法総論の理論と実務」(判例時報社2018)
小林憲太郎「刑法各論の理論と実務」(判例時報社2021)
2019年11月04日
小林憲太郎「ライブ講義 刑法入門」(新世社2016)
posted by ウロ at 08:53| Comment(0)
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