極めてオーソドックスな法学入門書。
伊藤正己「近代法の常識」(有信堂1992)
目次を書き出してみると、
1 法と常識
2 法学という学問
3 法とは何か
4 法と道徳
5 法と強制
6 成文法
7 慣習法
8 判例法
9 学説と条理
10 市民法と社会法
11 権利と義務
12 権利の主体と客体
13 むすび
といった感じ。
法の基礎理論として扱われる領域が一通り網羅されています。
基礎理論ものは、どうしても記述が抽象的になりがちなところ、具体例多めなので初学者でも理解しやすいと思います。
伊藤正己先生といえば、以下の本が有名ですかね。
伊藤正己「憲法」(弘文堂1995)
伊藤正己「裁判官と学者の間」(有斐閣2001)
特に後者は名著だと思いますが、オンデマンド版で買うかアマゾンマケプレのクレプラで買うか、お気軽に買えないのが残念。
憲法の体系書のほうは、伊藤先生が最高裁判事になって忙しくなったので、ということで、戸松秀典先生が一部執筆に加わっているとのこと。
戸松秀典「憲法」(弘文堂2015)
2019年11月11日
伊藤正己「近代法の常識」(有信堂1992)
posted by ウロ at 09:18| Comment(0)
| 法学入門書探訪
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