2019年11月11日

伊藤正己「近代法の常識」(有信堂1992)

 極めてオーソドックスな法学入門書。

 伊藤正己「近代法の常識」(有信堂1992)

 目次を書き出してみると、

1 法と常識
2 法学という学問
3 法とは何か
4 法と道徳
5 法と強制
6 成文法
7 慣習法
8 判例法
9 学説と条理
10 市民法と社会法
11 権利と義務
12 権利の主体と客体
13 むすび

といった感じ。

 法の基礎理論として扱われる領域が一通り網羅されています。

 基礎理論ものは、どうしても記述が抽象的になりがちなところ、具体例多めなので初学者でも理解しやすいと思います。

 伊藤正己先生といえば、以下の本が有名ですかね。



 伊藤正己「憲法」(弘文堂1995)
 伊藤正己「裁判官と学者の間」(有斐閣2001)

 特に後者は名著だと思いますが、オンデマンド版で買うかアマゾンマケプレのクレプラで買うか、お気軽に買えないのが残念。

 憲法の体系書のほうは、伊藤先生が最高裁判事になって忙しくなったので、ということで、戸松秀典先生が一部執筆に加わっているとのこと。

戸松秀典「憲法」(弘文堂2015)
posted by ウロ at 09:18| Comment(0) | 法学入門書探訪
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