前回まで法規範に関する記事を数週にわたって書いてきましたが、ここで終わりにしておきます。
考えればもっと詰められるのでしょうが、とりあえずここまでで。
ということでまた日常回へ。
この、一話完結がメインでたまに中編・長編がはいる構成、私が思い出すのは『銀魂』です。
とすると、今回は長編が終わった後のゆるーい回、ということになります。
(メガネ置きが、先週までのは何だったんだ!と突っ込む感じの)
○
町野朔「刑法総論 (法律学の森)」(信山社2020)
町野朔先生の体系書。
まさか出ると思わないじゃないですか。
なので、ごくごく最近、下記の講義案1を購入してしまったわけですよ。
1998年に第2版が出たきり音沙汰なかったし。
町野朔「刑法総論講義案 1 (講義案シリーズ)」(信山社1998)
かなりショックが大きい。
講義案を買ってなければ速攻で購入していたと思いますが、未だ講義案を完読できていないので保留。
いやしかし、刊行計画ってのを公表してくれないものかと。
2、3カ月先程度じゃなくて。
直後に改訂されてゲンナリするか、買い控えをしてしまうか、いずれにしてもマイナスしかない。
新堂幸司「新民事訴訟法 第6版」(弘文堂2019)
言わずとしれた名著ですね。
たぶんですけど、買ってしまったら、本来やるべきことを脇に置いて読みふけってしまうおそれがあるので、こちらも保留。
田村善之「知財の理論」(有斐閣2019)
私の問題関心からすると、知的財産法それ自体よりも、田村先生の思考方式を学ぶため、というのが田村先生の本を読む理由。
機能的知的財産法の理論 (知的財産研究叢書) (信山社1996)
競争法の思考形式 (北海道大学法学部叢書)(有斐閣1999)
市場・自由・知的財産 (21世紀COE知的財産研究叢書)(有斐閣2004)
特許法の理論 (グローバルCOE知的財産研究叢書)(有斐閣2009)
知的財産権と損害賠償 第3版(弘文堂2023)
私が自然権や自然法にどちらかというと否定的な評価をしがちなのは、法学学習のかなり初期に田村先生の「インセンティブ論」に影響を受けたから、のような気がします(熱い風評被害?)。
【自然権思想イジり】
ホッブズ『リヴァイアサン』 〜彼の設定厨。
戸松秀典『憲法』(弘文堂 2015)
内田貴「民法3 第4版」(東京大学出版会2020)
ついに出たな総本山。
こちら、長らく改訂がされていませんでした。
にもかかわらず、帯には『最新法改正に対応』なんて書かれていて、2017年の民法(債権関係)改正に対応していると誤信した人がいたんじゃないですかね(他分野の人なら特に)。
・債権法改正の勉強しておきたいな
・債権法改正といえば内田貴先生の名前をよく聞くな
・内田先生が教科書出してる!
・帯に「最新法改正に対応」と書かれているぞ!
・二色刷りで図表も豊富、分かりやすそう!
買っちゃうね、これは。
まあ、内田先生が実現したくても立法過程における「妥協」で実現できなかったあれやこれやを知るには、旧版を読む意味があるのかもしれませんが(マニア)。
しかしまあ、読まざるをえないですよね。主にツッコミ目的で。
2020年02月10日
最近の気になる本
posted by ウロ at 10:59| Comment(0)
| 法律書マニアクス
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