所一彦「刑事政策の基礎理論」(大成出版社1994)
夏だからといって、極端に暇になるわけでもなく。極端に忙しくもなりませんが。
が、なんとなくの気分で、仕事から離れた本を読みたくなる気分にはなります。
といいながら、法律書から離れることもなく。
◯
イカれた書籍嗜み屋としての性癖のひとつ。
全く同じ本を購入するという所作。AIに画像生成していただいたわけではありません。

2冊購入したからといって、理解度が2倍になるわけでもないのに。
たとえば、金子租税法を2冊買うというのは、自宅用と事務所用に備(供)えておくということで、実務家としては標準の所作かと思います。
なお、「自炊用1冊でいいだろ」という見解は、《積極的偶像崇拝派》(むしろ偶像が本体思想)たる我々とは相容れません。
金子宏「租税法 第24版」(弘文堂2021)
◯
「刑事政策」という分野、大学で履修したこともなく。あれやこれやの政策手法の集積、くらいのイメージしかなかったため、まともに勉強することもありませんでした。
刑事実体法である「刑法総論」の基本書・教科書の類をやたら保有しているのと比較して。1冊ももっていませんでした。
本書は、タイトルに「基礎理論」とあったので、もしかしたら興味を持てるかもと思って。読んでみたらとてもよかったよ、というのが今回のご報告です。
が、噛み砕いてご紹介できるほど理解できていないので、中身については触れられず。章タイトルだけ貼り付けておきます。
第1章 刑事政策の課題と方法
第2章 刑罰と責任の理論
第3章 少年保護と福祉の理論
第4章 犯罪化・非行化と社会変動
第5章 刑事政策の近代化と伝統文化
第6章 刑事政策の組織と民主的統制